お知らせ・肉コラム
豚肉高騰、お肉だけでなく他の産業全般に言えますが・・・。
お知らせ肉コラム | 2024.07.18
先日テレビ静岡での取材があり7月17日に放送されました。
なぜお肉が高騰しているのか。特に国産豚。
理由はいくつかありますが、昨今の円安に伴って「輸入の豚、牛、鶏肉」が全般的に仕入高です。
それだけではなく日本がいくら手を挙げても「円安」なので他国に売ったほうが利益になるとのことで輸入商材は日本を素通りしてほかの国へ。
入ってこない商品も多々。日本は品質にはこだわる国。輸入品にも厳しいハードルがあります。それゆえ手間のかかる日本向けに一次加工していたお肉は円安日本向けに加工してくれるわけもなく加工業務停止。
輸入肉の値段が段々と国産肉に近づいてきています。
こうなると飲食業界としては利益が担保できず値上げせざるを得ません。付加価値をつけるためにも高い輸入肉を使うなら近い値段の国産を使おうということで国産に需要が集中してきます。しかし我が国の食料自給率は低いので供給バランスが崩れて市場価格が上がります。
そこにこの暑さ。豚の育ちが悪く出荷頭数は減少、かつ燃料や人件費の高騰によってさらに割高に。「円安」「コスト」「暑さ」のトリプルパンチです。
これが今の高騰です。
日本でずっと言われるローコストオペレーション、人件費やサービス費用を抑えると簡素な販売方法になってくるのは理解できます。
でも時々考えるんです。人が生きる楽しさって何でしょう?人が作る社会って何でしょう?物だけ手に入ればそれでOK?
自動販売機型の消費生活も最初は「わずらわしさが無い」「早くて便利」と好意的に受け入れられるでしょう。自分もAmazonプライムなどで注文して次の日に商品が届くとその便利さ、楽しさ、嬉しさに喜んだりもします。
でも昔は駄菓子屋のおばちゃんのとこでお菓子買ったりしてたんだよね。おばちゃんの話とか聞きながら。
昔は通信販売といえば銀行振り込みや現金書留で現金を送る、とかが普通で、届くまで時間もかかるので届くまでの楽しみはとても大きかった気がする。
とはいえ一度覚えた便利さや快適さ、快楽というのはなかなか戻すことって難しいんでしょうね。
ただ原始的に考えてみても「消費活動」って「売る側」も「買う側」も「サービス」と「お金という道具」の交換であって、本来人との接点があってこそ「社会」な気もする。
経済至上主義社会なのはわかるけど人間の心やふれあいを残しつつ伸びていく社会って、どうにか作れないかなぁ。
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